ショベル SHOWA製35mmフォークのオーバーホール

ショベルヘッド

ショベルのフロントフォークからフォークオイルが滲んでいましたが、ついにはガレージの下にお漏らししたかのごとくオイル溜まりができてしまいましたので、重い腰をあげてフォークシールを交換することにしました。

私のショベルにはFX系のインナーチューブ径35mmのSHOWA製フロントフォークが付いています。年式は1984年以前のスライドメタルがないタイプですね。

修理前はこんな状況です。

オイルがにじんでいます。
こんな状態で乗ってたらバイクが可哀そうですね。
中のオイルが無くなってフォーク内部も摩耗してしまいます。

もうすぐこのショベルも車検ですし、しっかり治しましょう。

 

まずジャッキアップしてフロントタイヤを外しましょう。
フロントタイヤ取り外しはわけないですね。 

 

次にブレーキホースは外さずにフロントブレーキキャリパーを外します。
外したキャリパーは100均なんかで売っているS字フックでフレームにぶら下げておきます。このS字フックが意外と整備で役に立ちます。

で、三つ又のボルトを緩めて、フォークトップの大きなボルトを外します。
少しスプリングの力がかかっていますが、車体を浮かせてフォークが伸びきっている状態であれば、飛び出すほどではありません。
もちろん車体を接地してフォークが縮まっている状態でトップボルトを外すと危険ですよ。

このフォークはトップブリッジとインナーチューブの勘合がテーパーになっています。

はい、外れました!

ついでに、同時にもう一台、他の車両のフォークもオーバーホールする予定です。

 

フォークオイルを抜いてからバイスにフォークをはさみます。

 

フォーク底にフォークシリンダーを固定しているボルトがありますので、インパクトレンチで外します。
手だとフォークシリンダーと供回りしてしまって外れません。

画像だとわかりづらいですが、今までの歴代オーバーホールにてボルトのネジ山が死にかけてます。

 

はい、外れました。
ショベルのインナーチューブにはスライドメタルがないので、スポンと簡単に抜けます。

 

 

これはもう一台のほうのフォークなんですが、ダストカバーを外した所です。
黒いフォークシールが見えますね。
このシールの上にCリングがはまっていますので、外します。
マイナスドライバーで簡単に外れます。

今回はジェームズのガスケットキットを使用しました。


 

このガスケットはここで買えます。

キット内容はオイルシール、Cリング、トップボルトのOリング、ドレンボルト、ドレンの銅ワッシャー、フォークシリンダーボルト用の銅ワッシャーです。
 
で、オイルシールを打ち込みます。
奥で止まりますが、打ち込み過ぎに注意!オイルシールが変形してしまいます。
Cリングが付くところまで入れれば大丈夫です。
インナーチューブにスライドメタルがない為、インナーチューブを入れる前にオイルシールを付ける事ができます。
スライドメタルがあるタイプ(今のほとんどのフロントフォークにはあると思います。)
はインナーチューブ入れてからでないと、オイルシールが傷ついてしまいます。
綺麗に入りました。

車体に付けてフォークオイルを入れてやります。

入れたオイルはハーレー純正フォークオイルBです。
計量カップは100均製!笑
今回は内部洗浄したので、ドライの規定量177cc入れます。
トップボルト外して注ぎます
そしてフロント廻りを戻します。
試運転して漏れのない事を確認しました!ばっちりです!

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