ショベルのミッションオーバーホールをする上で、どうしても必要になった油圧プレス。
この際なので、思い切ってノックガレージに導入しました。
油圧プレスとは
ベアリングやブッシュの圧入、抜き取り作業。鉄板などの歪みの修正、シャフトの曲がり直しなど、機械関係や自動車整備など広範囲な分野で使用されています。
ショベルのエンジンやミッションには、圧入されているベアリングやブッシュが多数使われていますので、エンジン、ミッションのオーバーホールをする際には必須の機械となるわけです。
これがあると、整備の幅がグッと広がります。
油圧プレスの種類
種類は国産のしっかりしたものから、中華製の安価なものまで幅広いです。
業務で使用するのであれば、精度のしっかりした大型のものが必要ですが、
趣味で時々使用する程度であれば、中華製の安価なものという選択肢は大いにアリです。
では、私独自にしらべたプレスを紹介します。
・長崎プレス NSP-15
能力15トン・5トンの手動式油圧プレスです。
ベアリング及びブッシュの圧入・抜取り作業をはじめ、曲げ作業・歪み取り作業などあらゆる作業に使用可能です。
NSP-15はハンドルを回せば、ラムの左右移動が簡単に行え、位置合わせも楽に行えます。(NSP-5は固定式)
NSP-15はテーブル上下移動もワイヤー巻上げ式を採用。
ラム先端部はスクリューにより伸縮し、高さの調整が行えます。
マサダ製作所 MHP-15
ベアリングの脱着や溶接後の歪取り、鉄板の曲げ加工などに適した矯正油圧プレス。
【特長】
・ポンプレバーが90°回転。
・使用後はリターンスプリングにより、ラムが戻る。
・長尺物の作業を考えて両側支柱が開いている。
・シャフトの曲がり修正、芯出し、プッシュ、ベアリングの脱着など、広範囲に使用可能。
・手動タイプ。
・付属品はハンドル、ヤゲン台。
【用途】
・主に自動車整備工場で使用され、ブッシュの圧入、ベアリングの脱着など簡易型矯正プレスに。
・溶接後の歪取り、鉄板の曲げ加工などに適している。
メーカー不明、海外製油圧プレス12トン
pickupplazashopさん取り扱いの油圧プレス１２トンです。さすがにプロ用の油圧プレスを趣味の為のガレージに導入するのは考えてしまいます。なので今回私が購入したのがこちら。
上記２点の油圧プレスと比べると、海外製格安油圧プレスは価格は約１/10。でもクォリティは1/10にならない所がすごいのです。正直DIYで使用するには十分ではないでしょうか？
この価格でガレージにプレスが導入できて、整備の幅がグっと広がります。
油圧プレスの組み立て
それでは私の購入した油圧プレスを組み立てていきましょう！
まずは届いた商品がこちら↓
しっかりした段ボールケースに入っています。
取り扱い説明書はすべて英語です。
取り扱い説明書の裏面もこんな感じ。
箱から出してみました。結構重量があります。
赤い塗装の感じも悪くなさそう。
ネジ類はこちら。
組付け自体は、取り扱い説明書の図通りに組むだけなので、ガレージに油圧プレスを置こうと思っている人にとっては、組み立ては訳ないと思います。
出来上がりがこちら↓
いかがでしょう？意外と立派です！
油圧プレスの使い心地
仕事でちゃんとした油圧プレスを使用していますが、
中華の格安油圧プレスの使い心地はどうか。
早速ショベルのミッション内部部品の交換に使用しました。
ギヤ内のベアリング圧入
ギヤのブッシュ取り外し
ブッシュ組付け
ベアリング交換。ちょっと支えの黒いブロックが頼りないけど、全然イケます。
ミッションのキックアームブッシュ交換。
プレスの先端の精度が？ですが、斜めに圧入されることもなくしっかり組めました。
ミッションのキックアームシャフトのブッシュ裏側交換
こちらもしっかり入りました。
ちなみに私が使用しているベアリング圧入ツールはこちらです。↓
色々なサイズが豊富にはいっているので、だいたいの作業ができちゃいます。
まとめ
いかがでしょうか？格安油圧プレス、全然問題なく使えます。正直DIYレベルで使用するには十分ですね。まだこれからも使用する機会があると思いますので、買って正解でした。
たまにしか使わないわりに、ちょっと場所をとるのが難点ですがね。
追記、半年ほどで油圧プレスのオイルが漏れてきてしまいました。どうやらハズレを引いてしまったようです。
保証は到着してから１週間の初期不良のみですから、当然ありません。
とりあえず今のところは油圧もかかるし、使えます。安い代わりにこういったリスクもありますね。最悪オイル補充したり、油圧部分だけ交換すればいいかと思っています。
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