今回の記事はショベルの腰下。クランクケースを組み立てていきます。
組むだけですが、その組むだけにもコツがいるのが古いエンジン。
クランクケース合わせ面を脱脂してから。黒い液体パッキンを塗って合体させます。
この液体パッキンが結構重要で、粗悪なものを使用すると、すぐにオイルが漏れてきてしまいます。
私が使用したのは、巷で噂の!?トヨタ車のリペアで使用しているタクティのDJシールパッキンブラックです。こいつがかなり強力で、年数が経過してもしっかりオイル漏れを防いでくれます。シールパッキンの詳細は記事下にリンクを貼っておきますので見て下さい。
もしここからオイルもれしてしまった場合、またクランク割らないといけないので、なかなかの労力がかかってしまいますからね。
合体!
クランクケースボルトを入れます。ケースボルトも太さがあって、3本太い物があります。シリンダー間1本と、ケース下2本が太いボルトが入り、ケースの位置決めをしているので場所を間違えないようにしましょう。
当時私はこれ知らなくて、私のショベルのクランクケースボルトは1本しか太いものが入っておらず、シリンダー間のみに太いボルトが入っています。なぜか下側のボルトは細いものが入っていたんですよね。これは以前組んだ人が知らなくて細いものを使用したのか、それとも細いボルトを使用している年式があるのか定かではありませんが、クランクケースの左右の位置がしっかり決まらないと後々トラブルの元になります。
左右のケースがずれるとエンジンマウント部にガタが出てしまうのと、シリンダーベース面にも段差が出てきてしまうのでオイル漏れの原因になります。
ちなみにこれは私の実体験です・・・
シリンダーベースに段差やゆがみがある場合はシリンダーベース面の面研が必要になってきます。
2014年に記事を書いて、2020年にこの記事をリライトしていますが、いまだにここの部分はそのままで、ここのせいでエンジンを組みなおしたいと思っています。あと数年したら、自分の組んだエンジンの確認&ケースボルトの交換でエンジンをバラそうと考えていますが、いつになるやら。
組みあがったら手でクランク回して作動確認。
とってもスムーズにクランクが回ります。
お次はオイルポンプを組んでいきましょう!
エンジンの心臓みたいなもん!?なので、慎重に組み立てます。
オイルポンプの位置も微妙に動きますので、組付けた際にオイルポンプシャフトが手でスルスル回るかを必ず確認しましょう。
ちなみにS&Sのオイルポンプは、年式によりクランクケースのオイルラインに追加で穴加工が必要になる年式があります。すべてポン付けとはいきませんので注意して下さい。
ピニオンギヤ締め付け
ブリーザーギヤでロックさせて、専用工具がないのでスパナで締め付け・・・
あんまりいい締め方ではありませんね・・・
で、カムとブリーザーのスラスト調整もシムで行います。
カムカバーとガスケット付けて組んでカムの軸方向の遊びをダイヤルゲージを使用して確認しておきます。
で、シムが決まったらお次はタペット周り
シフトン製の新品タペット&油圧ユニットセット!
シフトンの信頼性は?ですが、今までついていた鉄粉ガビガビのよりはいいはず!
(数年後、結局このシフトンのタペット&油圧ユニットは交換するハメになります)
今回は予算の関係上タペットガイドはそのままです。バリとっただけです。傷は多いですが、クリアランス自体はそんなにガバガバではありません。
組み付けて~
ふぅー何とか腰下完成!
本来この段階でオイルポンプからオイルを吸わせてクランクまでオイルが行くかの確認をしたほうが良いですね。
私が使用したシールパッキンはこちらです。
コメント
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凄いですねー!
そろそろ完成ですね?
自分もいつかエンジン降ろす日がくるんですかねー(^^)ww
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nikoさん
ありがとうございます。今月中にはエンジン始動させる予定です!
いつかきますよぉ~w
俺は買って半年でイきました!ミッションも心配です(;´д`)
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楽しみですね(^^)
その時はまたアドバイスお願いしまーすww
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nikoさん
作業進んだらまたブログアップしますね~
壊れないのが一番いいんですけどね(^_^;)